カーペットの日常メンテナンス
カーペットの美観を保つためには、カーペットの根元に土砂やゴミが入り込んでしまう前にバキューム作業でこまめに取り除くことが重要です。バキューム作業にはカーペット表層の吸塵しかできないポット型バキュームではなく、パイルの中の土砂やゴミをたたき出して吸塵するアップライト型バキュームが最適です。アップライト型バキュームは、パイルの中の土砂やゴミをたたき出し吸塵するとともに、パイルを起こす効果があります。
カーペットの定期メンテナンス
エンカプレーション方式(結晶化ドライシステム)
- 汚れを包みこんで結晶化させて吸引する方法です。
- 〜20%程度の汚染除去率。
- 乾燥時間が30分程度と速いので、作業時間を長く取れない場所に。
- 使用する機材はバキュームだけでも可能なので導入しやすいが、中・重汚染の除去は困難なため、定期清掃までの中間洗浄として。軽汚染向き。
- 移動できる家具、調度品を邪魔にならないところへ移動させた後、カーペット全体にバキュームをかけてゴミや砂、ホコリを取り除きます。
- クリスタプロ16倍希釈液を噴霧器に入れて、約30cc/㎡噴霧してブラッシングします。
- 洗浄して濡れている間は歩行を止めます。乾燥するまでは、おおよそ20分おきます。カーペットを歩行する前に乾燥しているか手で触って確認します。
- 乾燥後、固まった汚れをブラシ付きバキューム(アップライト型バキューム)で除去します。
ヤーンパッド・クリーニング方式(ボンネット方式)
- ヤーンパッドに汚れを吸着させて除去する方法です。
- フロア全体の美観の維持に。
- 30〜40%の汚染除去率。
- 水の使用量が少ないので乾燥時間が短い。
- パッドに汚れを吸着させるため、パッド交換または洗浄を頻繁におこなう必要があります。
- 凹凸のあるパイルや毛足の長いパイルには不向きです。
- アップライト型バキュームでカーペットのホコリ、砂を除塵します。
- ニュープレップなど前処理剤の希釈液をカーペットにスプレーします。
- クイックパッドにも前処理剤を希釈液をスプレーします。
- ヤーンパッドをカーペット用ポリッシャーに装着し、クリーニングします。
- 濡れている間に目立てブラシで目立てをし乾燥させます。
エクストラクションクリーニング方式
- エクストラクター(カーペットリンサー)のジェット噴射を利用したクリーニング方法です。
- 比較的洗浄力に優れ、パイル内部の土砂除去も可能ですが、汚染が進行してからでは除去効果は薄いです。
- 50〜60%の汚染除去率。
- 嘔吐物の処理や飲料のこぼし後のスポットクリーニングにも。
- カーペット全体を濡らすので、乾くまで半日以上室が使えません。
- コンピューター室などは特に慎重を要します。
- 毛がやわらかく、ブラシ洗浄で傷むおそれのあるカーペットにはこの方法をお試しください。
- アップライト型バキュームでカーペットのホコリ、砂を除塵します。
- ニュープレップなど前処理剤の希釈液をカーペットにスプレーします。
- 前処理剤の希釈液をエクストラクターの洗剤(清水)タンクに入れ、洗浄します。
- リンサーの希釈液をエクストラクターの洗剤(清水)タンクに入れ、エクストラクションします。
- 濡れている間に目立てブラシで目立てをし乾燥させます。
シャンプークリーニング方式
- カーペット用ポリッシャーとエクストラクター(カーペットリンサー)を使用する、重汚染の除去に適した方法です。
- 80〜90%の汚染除去率。
- 汚れの激しい所に適し、内部の汚れも除去が可能。
- リンス(すすぎ)をすることで洗剤の残留が少なく、再汚染されにくい。
- 水を大量に使い、乾燥時間が長いので織カーペットでは縮む場合もある。
- コンピュータ室などは特に慎重を要します。
- パンチカーペットなど、ブラシ洗浄で傷むおそれが少ないかためのカーペット洗浄におすすめです。
- アップライト型バキュームでカーペットのホコリ、砂を除塵します。
- ニュープレップなど前処理剤の希釈液をカーペットにスプレーします。
- カーペット用のブラシをカーペット用ポリッシャーに装着し、ニューシャンプーなど洗浄剤の希釈液をポリッシャーのタンクに入れ、洗浄します。
- リンサーの希釈液をエクストラクターの洗剤(清水)タンクに入れ、エクストラクションします。
- 濡れている間に目立てブラシで目立てをし乾燥させます。
アップライト型
バキューム
シーバイエス
カーペキープ
ニュープレップ
ムサシ
カーペット用
ポリッシャー
CMP120E
シーバイエス
カーペキープ
ニューシャンプー
エクストラクター
(リンス機)
シーバイエス
カーペキープ
リンサー
コンドル
整毛ブラシ
シミ抜き
- 選定したシミとり剤を、シミから10〜15cm離して適量を散布し、シミを湿らせます。※湿らせすぎに注意してください。
- ヘラで軽くシミとり剤をなじませた後、シミに浸透するまで1分間放置します。
- ヘラで汚れをかき取ります。
- 白い吸湿性のよい布またはペーパータオルを上にのせ、上からブラシでかるくたたきながら汚れを吸い取ります。
※シミが除去できるまで、1〜4の工程を繰り返します。 - リンス用ボトルに水を入れ、シミを除去した周辺部に適量を散布します。乾いた布で上から軽く押さえて、汚れまたは水分を吸い取ります。これを数回繰り返します。
- ブラシなどでパイルを起毛させ、乾燥させます。これでシミ取り作業は完了します。