樹脂ワックスの基本的な塗布手順

樹脂ワックスの基本的な塗布手順

ワックス効果で床材を美しく長持ちさせましょう!

日常的によく歩く場所ではスリッパや埃・塵による摩擦等で傷がつき、部分的に剥がれてきたりします。
床面のツヤや保護作用も薄れてしまうので、ワックスの効果を長持ちさせるためにも定期的なメンテナンスを促しましょう。
お手入れのサイクルは、半年に1回ほどの頻度で塗り重ねます。そして傷や黒ずみが目立ち始めたら、ワックスを剥離しましょう。ワックスの皮膜は時間が経つにつれてどうしても傷んでしまいます。そのような場合は上から塗り重ねてもきれいになりません。

はじめに床清掃をします

▼清掃方法

  1. 掃除機で床表面の埃や髪の毛・塵等を吸い取り、洗剤拭きをします。
  2. 洗剤分を取り除くため水拭きできれいに拭き取り、床を充分に乾燥させます。

新築物件等あまり汚れのないフロアーでも洗剤または極力薄めた剥離剤で雑巾がけの後、水拭きをする必要があります(※)。
汚れた床の場合はポリッシャーを使用し、ナイロンブラシ(緑毛)または緑パットで洗浄します。
古いワックスは黒パットで剥離作業をします。汚水回収をして丁寧な水拭き作業を2回してください。
(フローリングの場合は、緑パットで剥離作業をしてください。)
床に付着している接着剤などの異物は、ソフトタイプのケレンやスクレイパーなどを使って除去しましょう。
※あまり深く入れすぎると余計なキズをつけてしまうおそれがあるので、力加減にはご注意ください。

※新築時や新たに貼り替えた化学床材は樹脂ワックスをはじくことがあります。
化学床材、特にCFや長尺シートのような柔軟な床材には油のような可塑剤(かそざい)という添加剤が含まれています。これは、床材に柔軟性や耐候性を添加するためのものです。
新築時や新たに貼り替えた化学床材は新しいためきれいに見えますが、表面には可塑剤が出てきています。可塑剤は水拭きでは除去できません。
可塑剤が表面に出ている状態で樹脂ワックスを塗布すると、樹脂ワックスと可塑剤が融合してしまい密着不良の原因となります。(樹脂ワックスが弾いたりベタついたりします。)
新築の化学床材はかならず洗剤拭きをして可塑剤を除去しましょう。

幅木などの養生をします

床が完全に乾いたら1層目のワックスを塗ります

▼ワックス塗布方法

  1. ワックスを必要量準備し、ワックスタンクに小出しにします。
  2. きれいなモップを準備します。
  3. ワックスタンクにモップを浸し、垂れない程度に絞ります。
  4. ワックスを端から「コの字型」に塗布し、その後中心部分を塗布します。

▼塗布手順&ポイント

商品画像
  1. ワックスは、薄く均一に塗布します。
  2. 隅から1〜2cmほどあける感覚で塗布します。
  3. ワックスは垂れない程度に絞ります。
  4. 1回目のワックス塗布はできるだけ薄く均一に塗布します。
  5. 仕上げの塗布は丁寧に塗布し、塗り残しをなくします。
  6. ワックスを床に直接こぼして塗布する場合は1〜3はできるだけ壁際から離し、4〜7の段階で壁際まで塗布します。
  7. モップが絞れていないと、隅にワックスが溜まりやすくなります。

(※ペンギンワックス株式会社様を参考にさせていただきました。)

▼ワックス塗布の注意点

樹脂ワックス
樹脂ワックス
樹脂ワックスとは主に、アクリル樹脂を主成分としたワックスで床面の保護と美観を保つために塗布するものです。(ウレタン配合のものもあります。)

▼樹脂ワックス塗布作業に関連する商品

ワックス塗布用モップ
ホルダー(板)には船底タイプや平面タイプが、モップ(糸)にはカットタイプやムートンタイプ、ループタイプなどがあり、作業タイプにあわせて選べます。
ワックスタンク
大きめの容器で代用も可能ですが、ワックスタンクには適度にモップを絞る板があり効率的です。
送風機
洗浄後やワックス塗布後の乾燥に。直接床面に風を当てず、壁面にあてて室内の空気を回流させて乾燥させてます。 ワックスの乾燥で床面に直接風を当てると、塗膜にヨレができる場合があります。
清掃中パネル・清掃中マット
作業中の注意喚起に。清掃中マットはポリッシャーなどの退避場所としても。